湯 風の吹くまま気の向くまま〜ひとりごと〜

湯のカテゴリーです。

江戸遊神田店(東京・千代田区神田淡路町)

ネットカフェ難民という言葉を聞くようになって久しい。難民としてではないがサラリーマンだった頃に遠方に出張したとき、仕事が長引いてしまってその日のうちに帰れなくなって飛び込みで利用したことがある。リクライニングできる大きな椅子はさほど寝心地は悪くなく、ネットが使い放題なことに便利さを感じたものだ。これで一晩2000円台とはいい時代になったものだ。

ネットカフェが登場する前の緊急宿泊先はもっぱらカプセルホテルか24時間サウナ、季節によっては公園のベンチ、天気が怪しいときは橋の下だった。カプセルホテルは3500円以上するし主要都市でないと存在しない。サウナは全国各地にあるが24時間営業は実はそれほど多くない。営業時間を確かめずにうっかり入ってしまい、仮眠途中に追い出されて途方に暮れた苦い記憶がある。


江戸遊

この江戸遊は理想的な仮眠所になりうる。場所はJRお茶の水駅と秋葉原駅の間。神田川沿いの目立たないところにある。日中に風呂に入るだけなら銭湯料金と同じ450円。宿泊目的だったら23時から5時までのサウナ6時間コース1700円を選択できる。これはハッキリ言って安い。広い風呂に入り放題で畳の上でゴロ寝できる。これで自由にネット接続できるPCが用意されていれば文句ないのだが、それは望みすぎか。

2008年11月09日 トラックバック(0) コメント(0)

広尾湯(東京・渋谷)

東京に数ある謎のうち僕が気になっていることが、高級住宅街で営業している銭湯の存在。いまどき内風呂のない家庭はないだろうし、24時間闘っているビジネスマンがたくさんいる場所というわけでもない。南麻布のの竹の湯や、六本木の越の湯(最近廃業)と並んで、ここもそんな場所。


広尾湯

渋谷からは路線バスが便利。乗車時間は10分ほど。バス停で降りて、金持ちそうな家が建ち並ぶ細い通りを広尾駅方面に歩いて行く。車庫に停めてある車は圧倒的に高級外車が多く、なぜかBMWの人気が高い。軽自動車なんて滅多に走っていないところが、わが田舎町と決定的に違う。ついつい、公園で遊んでいるガキの服装に目が止まり(金持ちの子供か?)、ティッシュ箱の束を両手にぶら下げて歩いているオバサンの身分に想像を巡らしてしまう(家政婦さんか?)。

そんなところに80年の歴史を誇る「広尾湯」。ビル銭だが年季が入っていそうな、ちょっと寂れた感じ。ガラスにひびが入っていたり薄汚れたところはあるものの、それがいい味をだしている。天井が高いのも気持ちいい。壁画は湖に浮かぶ西洋風の古城を描いたタイル画。客も結構多い(どういう人たちだろう?)。広くもなく狭くもなく、ごく普通の銭湯だがなぜかほっとする。

2008年10月09日 トラックバック(0) コメント(0)

入船湯(東京・中央区入船)


入船湯

JR東京駅八重洲口から東京湾に向かって歩いて20分ちょっと、地名が表すように昔は海運が盛んだったところ。現在は埋め立てにより海岸線は遠ざかり、コンクリートとアスファルトに囲まれた空の狭い土地となった。訪れた入船湯は、立派な日本生命ビルの地下に組み込まれたビル銭。バブル期に建てられたのだろうか、あちらこちらにお金がかかった跡が見られる。階段を降りた地下に本当の入口がある。

内部はこじんまり。脱衣所もけして広くない。浴場はビル銭だからしょうがないが、天井が低い。桶が50個ほど積まれているのに驚く。カランは20個もないのに意味がない。建ってからそんなに年数が経っているとは思えないのに、鏡とかタイルとかがちと汚い。地下だからしかたないのだろうけど、明かりとりの窓も一切なく完全な密室状態で息苦しい。がっかり。

唯一「おっ!」と思わせるのが湯船の上の壁に描かれた版画絵。明治時代初期の作品で、江戸時代における永代橋を往来する人々の様子をリアルに表現している。熱い湯につかりながら、隅々まで鑑賞。この絵が無かったら一刻も早く立ち去りたい気分になったであろう。

2008年08月15日 トラックバック(0) コメント(0)

稲荷湯(東京・神田)


稲荷湯

JR神田駅と東京駅の中間、官公庁や大手新聞社などが集まる大手町エリアから川を渡ったところにある銭湯。5階建てくらいのマンション(ビル?)に組み込まれた典型的なビル銭で、のれんが出ていないと誰も銭湯と気がつかないだろう。場所柄、客に皇居ランナーが多いらしく、玄関にはランニングシューズ専用のラックが置かれている。

内部はかなりきれい。脱衣所の床も浴室の床や壁もぴかぴか。それほど広くはないが、ビル銭にしては天井が高くて開放感がある。壁画がないのが残念だが、そのかわりに大きくくぼんでいてなにやらタイルで装飾している。鏡は平凡な四角形ではなく、上が半円形になってておしゃれ。24時間闘っているビジネスマンが汗を流しに来たりするのだろうかと想像していたら、走り終えたランナーが大挙してきて脱衣所は激混みになってしまった。

2008年07月30日 トラックバック(0) コメント(0)

寿湯(東京・台東)

去年から続く原油高に耐えきれず、とうとう東京の銭湯が値上げした。430円が450円になった。しかし急な話だ。決定したのが先月末で実施は今月15日だから、2週間しか間がなかった。僕みたいに道楽で利用している人間にはあまり影響ないが、必要な人にとっては痛いことだろう。


寿湯


その値上げ前日に入った寿湯。JR上野駅から浅草方向に数100m行ったところにある。伝統的かつ立派な外観。中はフロント式になっていたり、くつろげるロビーがあったりと、現代風。建物自体はおそらく結構な年季が入っていると思われ、壁や柱にところどころ歴史を感じる。しかし、きれいに塗りなおされていたり、新しい設備にリフォームされていたりして、清潔感があって大変好感できる。狭いながらサウナ(別料金)や露天風呂もあって、営業努力を感じる。

浴室は外観通りに天井が高くて気持ちいい。タイルは最近張り替えたのかとてもきれい。なんとボディソープとシャンプーは備え付けだ。サービスがいい。湯船の上のほうに「寿湯だより」なる月報(?)が貼られていて、経営者の思いや熱意が伝わってくる内容が書かれている。今月号は今回の値上げに関する内容で、協議会への不満を訴えるものだった。普段銭湯なんか入らないような人間が偉そうに会議して決めたこと、と痛烈だ。

ロビーではアルコールを含め各種飲料やおつまみも売っている。テレビの前で多くの客がくつろいでいることから、居心地の良さが認められているようだ。僕的にはフロントに若いおねーちゃんがいたことで、かなりポイントアップ(笑)。

2008年06月26日 トラックバック(0) コメント(2)

大黒湯(東京・台東)

このところの原油高で銭湯業界がかなり苦しくなっているという。銭湯の燃料はほとんどが重油だ。値上げしたくても、ただでさえ客の増加が望めないところにさらに敬遠されるのを恐れ、廃業を決断せざるをえないところが多いらしい。残念だ。


大黒湯


JR御徒町駅から歩いて5分、昭和通りから少し中に入ったところにある銭湯。完全なビル銭で、目立つ看板があるわけでもないので注意して探さないと気が付かない。階段を下っていくと玄関がある。脱衣所でロッカーの扉を開けようとするが、全部鍵が掛かっていて開かない。どうすればいいんだ、と立ちつくしていると、フロントのおばちゃんがやってきて鍵を受け取るように言うのを忘れたとのこと。フロントに鍵の入った箱が置いてあり、お金を払った時に一つ取ってから入るシステムだとか。これは初めてだ。

内部はごく普通の銭湯。サウナもある。壁画は山奥の湖畔に建つ、西洋風の白亜のお城。メルヘンチックだが、場所柄どうしても違和感を覚える。脱衣所、風呂場ともに照明がやや薄暗く、全体に薄汚れているのと相まってあまりいい印象ではない。それになんか異臭がする。何だろうと思って発生源を探したら、洗い場の排水口だった。大学1年の夏休みにアルバイトでやってた雑排水のメンテナンス作業を思い出す。衣服に染み付く腐臭、いつも必ずご対面する無数のゴキ。嫌な記憶がよみがえる。これはなんとかしてほしい。もっと頑張っている銭湯がいっぱいあるのだから。

いろいろ経営に苦労しているだろうし、あまり厳しいことは言いたくないのだが、二度と行きたくない銭湯だ。

2008年06月03日 トラックバック(0) コメント(0)

かんぽの宿・鴨川(千葉・鴨川)

世の中はGW、当地でも南に向かう行楽客で国道は激しい渋滞が発生している。ガソリンの暫定税率復活なんて関係ないようだ。僕は今年のGWも事情により泊まりがけの放浪に出ることはしないが、あまりにもつまらないので日帰りで房総半島の南部をバイクでぶらぶらしてきた。行った先は鴨川〜館山。

地元の強みで、裏道というか林道もどきの道をつないで走ったので途中は渋滞とは無縁だったが、鴨川市街に入るとものすんごい渋滞。みんなの目的は鴨川シーワールドなのだが、その駐車場に入るための渋滞が数kmにもなっている。駐車して晴れてショーを見れるのは何時間後になるのだろうか。御苦労さまである。僕の目的地はかんぽの宿・鴨川。


かんぽの宿1


7階の大展望風呂から、大海原を眺めながら湯に浸かれるのがウリ。残念ながら天然温泉ではなく、光明石を使ったミネラル温泉。でもこのロケーションが700円で楽しめるのだから贅沢は言えない。しかもこのかんぽの宿はシーワールドの正面にあり、大展望風呂からはチラっとショーが見えたりする。二度おいしい。

かんぽの宿2


かんぽの宿の駐車場は空きが目立った。ならばここに車を停めて...などとイケナイことを考えてしまった。

2008年05月04日 トラックバック(0) コメント(0)

万才湯(東京・三田)


万才湯


腹がいっぱいになったら風呂に入りたくなるものだが(?)、この飲み屋街には銭湯もある。すばらしい界隈だ。ビルの1階に組み込まれたビル銭だが入口が通りに面していないので、気が付きにくい。「まんざいゆ」と読む。

内部はやや狭く、けして新しいほうではないのだが、きれいに手入れされていて印象はいい。ビル銭にしては天井が高くて圧迫感はない。壁画はレインボーブリッジと洒落ているが、湯船の上ではなく、入口の上に描かれているのところが変わっている。湯船に設置された温度計は42度くらいを指しているが、絶対に嘘だ。かなり熱い。45度くらいはあるはず。客もそれを知っていてすぐには全身浸からない。

2008年05月02日 トラックバック(0) コメント(0)

竹の湯(東京・南麻布)


竹の湯


六本木から徒歩圏内にある閑静な高級住宅街。この辺は各国の大使館が点在しているせいか、あちらこちらで警官が立っている姿を見かける。そんなところにも銭湯がある。ここは「麻布黒美水(こくびすい)温泉」としても認可されているという。マンションの1階にあるビル銭で、隣にはコインランドリーが併設されていて結構稼働している。麻布という土地柄からはちょっと違和感を覚えるのは僕だけだろうか。

先月、すぐ隣の越の湯が惜しまれつつも閉店したせいか客が多く、ちょっと狭い銭湯にしては異常に思えるほどの盛況ぶり。お湯は黒っぽく、浴槽に入ると自分の乳首が見えないくらい濃い。かなり温まる。悪くない。壁画はタイルでモザイク画となった帆船日本丸。確認していないが女湯は日本地図だという。お湯に浸かりながら地理の勉強ができるのがウリらしい。

閉店した越の湯は100億円で売られたと、湯船にいたおっちゃんに聞いた。話が伝わるうちにスケールが大きくなっているかもしれないが、あの場所ならそのくらいの値段がついてもおかしくない。帰りがけに腰の湯に寄ったら、建物はまだ残っていて閉店を告げる張り紙があった。少し悲しい。

2008年04月23日 トラックバック(0) コメント(0)

世界湯(東京・日本橋人形町)


世界湯


水天宮から歩いて3分のところにある銭湯。ずいぶんとスケールの大きい名前だが、中身はいたってレトロ。ちなみに高田の馬場にも別の「世界湯」が実在する。写真を撮っていると絶え間なく年配のお客さんが自転車でやってくる。後で知ったことだが、悲しいことに隣の木村湯が半年ほど前に閉店したことと関係があるかもしれない。

内部は期待を裏切らない、昭和の香りがプンプン。壁にペンキで描かれた富士山はちょっと低いような気がするが、気にしない。洗い場の真ん中に位置する島には、シャワーも鏡もなく台もちょっと低めで、視界には向かい側に座ったジイサマのお宝が否応なく入ってきて、少々困った。ここもそのうち閉鎖されたりするのだろうか。だんだん心配になってきた。

2008年04月21日 トラックバック(0) コメント(0)